歯はとても重要な臓器

  歯はとても重要な臓器

お役立ちコラムCOLUMN

2015.06.01

歯はとても重要な臓器

歯の治療を何年も行っていると、歯の大切さが身に染みて感じられます。

昔よく、「入れ歯を治したら寝たきり老人が歩けるようになった」といったエピソードを聞いたことがありました。

当時はまだ自分も若くて、「そんな奇跡みたいなこと、あるはずがない!」
と思っていました。

しかし、自分か一定の年齢になって、歯科治療の奥深さを知るようになると「絶対に歯と脳と、体の運動機能は関連性がある」と思うようになりました。

たとえば、奥歯のかみ合わせをほんの少し(1ミリ以下)でも高くすると、突然首の筋肉の緊張が取り除かれ、「先生楽になりました」と患者さんに言われます。

そのあと1週間も経つと「先生何か足首の曲がっていたのが治った気がしますが気のせいですかね?」

なんて言われることがありました。

当時は「そんなこともあるかも?」としか思っていませんでしたが、今はいろいろ勉強して、かみ合わせが変わることによって頸椎の配列が変わったり、頸椎周りの靭帯や筋膜の緊張が取り除かれるために、自律神経や、脊髄神経がストレスから解放され一気に体全体に変化が起こることがわかってきました。

矯正治療をすると、多くの患者さんが妊娠したり、生理痛が消えたりして、不思議に思った時期がありましたが、メカニズムがわかった今では「なるほどな?」と思うようになりました。

当医院では、既婚女性が矯正治療中に妊娠、出産する患者さんの率が50%を軽く超えており、「矯正治療のようなつらい治療をしているのにどうして子どもを生もうとするのか?」と不思議に思っていましたが、かみ合わせが治ることによって、ホルモンバランスまで変化して、子供ができやすくなったのだと、今は推理しています。

このように、体全体にとって大切な役割を持った歯とかみ合わせの治療を、患者さんの健康管理のためにもっとうまく活用できればいいのにと、いつも考えているのです。

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