- 2016.04.04
虫歯になりやすい体質?かみ合わせが悪くなる体質?
私の歯科医院は自由診療専門医院ですので、歯に関する意識の高い患者さんが主にいらっしゃいます。
そのような患者さんを診療してきて気が付くことが、決して歯の手入れが悪いわけではないのに、虫歯ができやすかったり、かみ合わせが悪くなりやすかったりしている人が多いということです。
虫歯は歯磨きが悪ければ当然できやすいわけですが、磨いていてもできやすいというのは一体どういった理由でしょうか?
また、歯が悪くないのに、かみ合わせがどんどんく曲がってくる人もいます。
一つは体質の問題です。
このように虫歯が多くできやすい人、かみ合わせが狂いやすい人は共通して、感覚が敏感です。また感性が鋭かったりします。そういった人の場合、さまざまなことで、感動したり、落ち込んだりするので、かみしめをしやすかったり、歯が移動しやすかったりします。これは体質ですからいかんともしがたいものがあります。
かみしめが強いとと歯と歯がこすれあうために、歯と歯の間にひびが入ったり、削れたりして虫歯ができやすくなったりします。また顎自体も移動しやすいので、かみ合わせも狂いやすいです。
ただ、矛盾しているかもしれませんが、このような体質の患者さんは、、敏感なだけに、自分の体調変化にすぐに気づくので健康状態を取り戻すことに熱心で、変化を感じるとすぐに医院や、歯科医院に駆け込みますし、きちんとした医院探しも怠りません。
結果的に安定した健康状態を維持しやすくなり、少しのトラブルでも早めに対処するので、長生きだったりします。
一方で、やや鈍感な人は、虫歯もできにくく、かみ合わせも狂い難いと本人は思っています。
しかし、それはあくまでも感覚の問題で、実際は虫歯もたくさんできているし、かみ合わせも狂ってしまっています。
ただ、本人は体が持ちこたえることができるために(ある意味鈍感であるがために)放置していても何も感じません。
結果的に急に体に大きな問題が起きて、ぽっくり死んでしまうことよくあることです。
人間の体質はいろいろで、自分が楽しかったと思えれば、鈍感でも敏感でもよいのかもしれません。
敏感に人には敏感な人向けの治療、鈍感な人にはそれなりの治療があるのかもしれません。
案外歯科医院もそれで棲み分けができているのかもしれません。
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