歯科医と鬱

  歯科医と鬱

お役立ちコラムCOLUMN

2018.05.20

歯科医と鬱

鬱病はとても大変な病気だと思います。

私自身は入院までとはいきませんでしたが、鬱病と自分でもはっきり分かるほどの状況になった経験が有ります。それは歯科医として働き始めてから9年以上たった頃に起こりました。

鬱病はかかった人にしか分からない、「何もする気が起きない」、「ひどく疲れる」、「思考が回らなくなって今まで2,3分でできていたことが1時間かかっても出来ない」といったどうしようもない苦しさです。

しかも、十分な休息や睡眠をとったからといって決して改善してゆくわけではありません。そもそも鬱になる時期は仕事が忙しいことが多いので、週末にゆっくり休んだとしても回復するまで至りません。
わたしの場合は、体中のこりと一緒に、精神的な部分で追い詰められたので、非常に苦しい経験でした。

歯科治療は私にとっては趣味のようなもので、患者さんの細かい歯の治療したり、患者さんの技工物を製作することは一種の喜びで、学生時代から苦痛に感じたことは一度もありませんでした。

そんな私が、朝病院に来て、患者さんをこれから診療しなければならないと思うだけで、一日が永遠のように長く感じ、涙が出るほど診療自体が苦しくなりました。スタッフにも、それと気が付かれないように振舞うのが精一杯の時期が何ヶ月もありました。幸か不幸か、私の思いとは異なり、患者さんやスタッフ、そして家族にはそのように苦しんでいるようにはまったく見えなかったようでした。

正直、当時何でこんな苦しい目にあうのか意味が分かりませんでしたし、いつ終わるのかと思いながらの診療は永遠のように感じました。これも鬱にかかった人の感覚の特徴だそうです。

このような症状に悩まされたときは、鬱に関する治療法についてインターネットで毎日調べて、新しい情報はないかと探し続けていたのですが、はっきりいって医者の書いた文章や、その手の専門家の内容はほとんど当たり障りのなさそうな、根本的解決にならないものばかりでした。

そして、どうして鬱になるのかを調べても、過労とかストレスとかを挙げていますが、はっきり何か?とは医師自身も理解できておらず対応のしようがないといった内容ばかりでした。

私の解釈では、まず、鬱になりやすい体質があると思います。その体質はいろいろなエネルギーを拾いやすい体質といえ、HSPともいわれています。このような体質の人は人の感情、他人や環境のマイナスやプラスのエネルギーの影響を受けやすい人です。

私なりに、どうしてこのような体質の人がいるのかを考えたとき、ごく普通の人間の感覚(嗅覚、触覚、味覚、聴覚、視覚)とは違った感覚(第六感、直感)のような異なる感覚レベルを持っているからだです。そして、多くは純粋な性格の人がなりやすく、どちらかというとうまく立ち回りができない人が多いです。

一般的にこのような人は一般的に他の人に理解されにくい体力とは異なる人間の持つ生命エネルギーといったより深いレベルで制御されており、周りの環境の影響を受けてエネルギーレベルが落ちてしまうと沈んだりヒステリック(通常他人の理解が出来ないところで怒ったりする)になったりします。

もともと生命エネルギーのレベル高い人であれば、そのような影響を受けても直ぐに回復します。でも、もともとエネルギーが少ない人であったり、人に与えてしまう量が限界を超えてしまい、仕事の内容や人間関係など、さまざまな理由で、持っていたエネルギーを消耗しつくしてしまうと、肉体としては存在していても、エネルギーを持った人間としての正常な活動が出来ない身体になってしまいます。これらエネルギーの回復は、体力とは違った回復方法が必要であるので、通常の食事を取ったり眠ったりするだけではわずかづつしか回復できないのです。

わたしの場合は、整体や、アロママッサージ、オステオパシーなどで回復する方法を10年以上続けなんとかエネルギーレベルが落ちないように努力し維持していました。しかし、その治療をしてくださる方もエネルギー不足で悩んであからさまにはいいませんが、苦しんでいる様子でした。

そして、いろいろ試すうちに最終的に気功治療を受けたことで、気功がそのようなエネルギーを自分の力で回復させることができる方法だと気づかされました。

結局、鬱の治療はこのようなエネルギーを回復させてあげるしか本当の意味では治らないと思うし、それはできるだけ早く行ってあげる必要があります。
自然治癒に任せて、症状を抑える薬物療法だけに頼るにはは完治に向かわせる方法ではないし、いたずらに時間がかかり、何より薬の副作用が大きな問題となります。
実際に治ったという人もいらっしゃるようですが、本当の意味での原因療法になっていないと思います。むしろ感覚がわかりにくくなるといった感覚ではないかと、私の経験から考えてとても疑問です。

もちろん最悪の状況から脱するためには場合によっては一時的に薬物も有効だと思いますが、薬物を飲み続けて治る病気ではないと思っています。
気功は、自分で行うには最初のうちはとても疲れるので努力が必要ですが、できるようになれば、お金もかからない、薬も使わない最高の方法だと思います。

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