“噛み合わせ”から考える入れ歯・ブリッジ

  “噛み合わせ”から考える入れ歯・ブリッジ

お役立ちコラムCOLUMN

2009.04.08

“噛み合わせ”から考える入れ歯・ブリッジ

噛み合わせから考える入れ歯・ブリッジ"入れ歯が合わないという患者さまがいらっしゃいます。その多くは噛み合わせに原因があります。

特に総入れ歯の場合は、噛み合わせが違っていると、痛みや、すぐに外れてしまうなどの問題を引き起こします。きちんとした入れ歯は、かめばかむほど安定してきて、はずそうとしても取れなくなるまで安定します。

また、噛み合わせが安定すると、自然に首の筋肉の緊張がとれ、よりよい体の状態になることができます。

最近では、アゴの骨に歯を固定するインプラント治療もありますが、きちんとした入れ歯を作ればかめるようになります。

ですから、大掛かりな外科手術まで行ってインプラントを入れる必要はないのではないかと私は思います。

噛み合わせまで考えた入れ歯・ブリッジを作ります

残念ながら、噛める入れ歯を作るためには高い技術が必要です。十分な技術を持っている先生は少ないため、インプラントに頼る先生が多いのだと思います。

インプラントは人生の終末期にどう扱うかや、女性は閉経後骨の減少など、将来の不確定な要素がたくさんあります。また手術自体も非常に危険を伴いますから、しなくてすむものであればしないで済ませたいものです。

ちなみに歯には歯根膜というクッションの役割をする組織があります。一方インプラントは骨に直接くっついています。ですから、部分的にインプラント治療を受けるということは、車に例えれば、タイヤを一箇所だけサスペンションの無いものに交換するようなものです。誰がどう考えても無理がある治療ではないかと私は考えます。多少違和感がありますが入れ歯という選択肢もあるのです。

また、ブリッジの治療を行った後に噛み合わせの不具合が起こる人も少なくありません。これはブリッジの治療自体が噛み合わせと大きく関係していて、非常に難しい治療だからです。

特に一番奥の歯を含むブリッジの治療を行う場合、歯を削って型を取ったら直ちに、すり減りにくい材料で、正確な高さの仮歯を作る必要があります。材料が悪かったり、正確な仮歯が作れなかったりするとブリッジが完成するまでに噛み合わせが変ってしまうのです。

翌週にブリッジを入れようとすると、噛み合わせが変化してしまっていて、最終的におくちにいれる補綴物に大幅な調整が必要になり、以前とは異なった噛み合わせが出来上がってしまうのです。

噛み合わせが狂うと、結果的にからだのバランスまで狂い体全体の不調にまでつながることがあるのです。このバランスの崩れはまず頚椎から始まります。頚椎と後頭部には延髄の一部がはいっており、頚椎周囲が緊張すると後頭骨に緊張が波及し、体のホメオスターシスを保っている延髄に影響が出るため、歯の治療が原因とは通常考えられない体の不調が起こることがあるのです。

敏感な患者さんの場合それがきっかけで自律神経の不調が強く現れるはじめることも少なくありません。

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