顎関節症とは
「顎関節症」、一度は耳にしたことがあるでしょう?
実はとても厄介で複雑な原因が絡み合った病気なのです。治療も単純ではありません。顎関節症を克服した私自身が「どうして?」から「どうやって?」
まで、自身の治療に挑んでわかった顎関節症の真実をご覧ください。
また、当医院では虫歯の治療が治り難く、身体が敏感、歯並びが悪いことで完全に歪みを生じているといった、原因が歯や噛み合わせの狂いにある可能性
が高い患者さんを多くてがけ、治癒に導いております。
顎関節症になりやすい人、なる引き金は?
実は顎関節症になりやすい人は、今巷で言われている
HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる人が多いのです。
HSPとは?
ネットで調べると分かると思いますが、人の思っていることがわかったり、感情が移入してきたり、他人の体調の
悪い場所が分かったりといった、感覚の共有能力が高い人のことです。
このような感受性の高い方は日本人には5人に1人程度(欧米人は20人に1人程度)の率でいらっしゃるようです。
最近ひとに聞いたところでは、約2人に1人の割合にまで増えてきたといった感じです。
このような人は満員電車で突然倒れたり、居酒屋や人混みにのなかにいると具合が悪くなったり、
老人介護施設や病院が苦手だったりします。
いずれもマイナスのエネルギーが非常に高い場所で、HSPの人はそのようなマイナスエネルギーに反応しやすい人です。
これらマイナスエネルギーは人間のエネルギーの流れを阻害します。中国ではこれを経絡と呼び、その経絡のつまりが疾患を生むという考え方です。
影響を受けやすい場所別で考えると、まずお腹周り「胃や小腸、大腸」などでここにエネルギーをくらってしまうと、便秘やしぶり腹、下痢や、胃の膨満感と訴えることがあります。
また足がだるくなって座る場所をつい探してしまったり、肺や心臓が苦しくなることもあります。
これらは実際の病気ではなく、エネルギーが大きく影響していると考えるべきでしょう。
噛み合わせがずれていることによる顎関節症。
どうして顎関節症になるの?
虫歯や、かぶせもの、入れ歯などの歯の治療で、噛み合わせを狂わされたことが原因で発症
保険制度も含めた日本の歯科医療の現状に大きな原因があるといえます。
たとえば、根の治療をする際、日本の歯科医は保険診療では、ラバーダムも使わず、かぶせものを外して、
かみ合わせがないままの状態で何週間もかけて治療を行う場合がほとんどですが、たとえば、一番奥の歯のかぶせものを外して、
何週間も経ってしまうと、顎の奥に筋肉がついている関係で、かみ合わせは必ず狂ってしまいます。
それがかみ合わせを変化させるもっとも大きな原因で、これによって噛み合わせの崩壊が始まります。
アメリカでは、ある一定レベルの患者さん(日本でいえば、いわゆる社会保険などの福利厚生がしっかりし
ている会社の健康保険に加入している一定の収入がある人のことを言う)では根の治療は通常専門医が行います。
アメリカの根管治療専門医はほぼ100%ラバーダムと顕微鏡を用いた治療を行うのです。
またかぶせ物を全て外してしまうような治療は絶対にしません。
わずかなかぶせものの変化でかみ合わせが大幅にくるってしまうことを熟知しているからです。
また虫歯の治療も昨今の審美治療ブームで、臼歯部に樹脂をつめられることも少なくありません。
しかし、樹脂は磨耗のスピードが速いため、噛み合せの部分につめると、どんどんかみ合わせが変化してきます。
これも顎関節症になる原因です。
また入れ歯も金属の無い、目立たない入れ歯が流行っていますが、
これも入れ歯のかみ合わせがどんどん沈み、かみ合わせを変化させてしまう危険な治療です。
つまり、日本では歯の治療そのものが顎関節症の原因となっている可能性は非常に高いのです。
残念ながら、現在の日本の保険制度では、顕微鏡を用いたり、かぶせものを外さないで根の治療を行うだけのコストと時間をかけられないのが現状です。
矯正治療を行ったことが原因で発症
日本では今自由診療を積極的に取り入れるため、インビザラインやクリアライナーのようなきちんとしたかみ合わせを確立できるかいまひとつ確証のない治療が歯科医院で多く行われるようになりました。
患者さんも費用が安くて、お手軽に歯並びが治せる治療として、多く受け入れられましたが、実際はこの治療によって顎関節症になり、本格的な矯正をしなければリカバリーが不能になってしまう人も多くいらっしゃります。
また、抜歯をする矯正も、実は顎関節症の原因となったりします。
これは抜歯によって口の中が狭くなり、それによって舌や顎の後ろの筋肉が緊張したり、顎の位置自体が後ろに行ってしまうことによって発症すると考えられます。
子供のころからの習癖や大人になってからの習慣やなどが原因で噛み合わせが乱れ発症
これは矯正で歯を動かしてゆく際、激しくかみしめたり、かみ合わせの位置をもとの位置にも戻そうとしたりするので、歯の動くスピードが遅くなったり、かみ合わせの後戻り、治療時のブラケットや材料が取れるなどの治療の障害と大きくかかわるために、非常に重大な問題です。
つまり、矯正治療を早く、しかも確実に、そして、顎関節症などを発症しないように行うためには、患者さん自身の生活習慣、生活環境そして精神面の安定がなければ難しいといえるのです。
すなわち、無理な生活習慣や、非常に悪い職場環境、極端に精神的に抑圧された幼少自体の経験
(これは子供のころからあったとしても、長く大人になってまで刻みつづけられることがある)などの心に残った問題を本人が認識し、
取り除かなければ、かみ合わせの治療をきちんと完成させることは難しいともいえるのです。
そのままの状態で行きますので、結局大人になっても奥に引いた噛み合わせになるのです。
ですから現代人は非常に顎関節症にかかる確率は高くなっているのです。
その他のお悩み
1つでも当てはまる方は一度ご相談ください
- 噛んでいると顎がつかれる
- 噛めない
- 歯を治療してから
口の中が狭くなった - 首凝り、肩こり
- 顎が曲がっているといわれた
- 顎関節症といわれた
- 親知らずが生えてきてから顎、
体が曲がってきて手の冷え、
震えが出てきた - 顎が痛い
- マウスピースを作ったが
改善しなかった - 過去の歯列矯正で
具合が悪くなった - 歯を抜きたくない
- 歯の噛み合わせから
姿勢を治したい - 慢性的な肩こり、首凝り、
手のしびれが体の痛みに変化 - 睡眠や休日でも回復しない
- 矯正治療を考えている
- 親知らずを抜きたい
- 噛みしめによる肩こり、
頭痛に悩まされ奥歯が痛い - 抜歯をしてから歯列が乱れた
- 歯列が乱れ
全身のバランスが崩れた - 顎の動きも良くないため
矯正で改善したい
補綴治療、総義歯治療、矯正治療の3種類があり、
それぞれアプローチが異なります
顎関節症発症の原因検証
顎関節症について、どのような症状があって、歯や、顎周り、そして全身の症状や体質を診査し、
顎関節症発症の原因を探し出します。
症状順に治療開始
虫歯や、根の病気、噛み合わせの問題や、筋肉の緊張、体の歪みなどがある場合、もっとも重篤なものから治療を始めてゆきます。
また必要であれば、オステオパシーや氣功などの代替医療を紹介します。
矯正治療の前に必要な施術
矯正治療をすることが前提の場合、通常は噛み合わせの治療を始めないで、
虫歯の治療と、根の治療、補綴治療、保存不能な歯の抜歯、矯正前の親知らずの抜歯を行います。
体のバランスに合わせ歯を移動
歯の治療終了後、治療の効果を確認し、矯正治療に移ります。顎の3次元的な位置を変化させるため、治療開始時点で体にとって最もバランスの良い位置で噛み合うように特殊な方法で、矯正治療で歯を移動させてゆきます。
変化に合わせ調整を行う
代替療法や、顎の位置の修正によって反応してきた歪んだ体の修正とともに、バランスの取れた理想的な噛み合わせの位置は変化してきます。
矯正治療の調整ごとにその位置を修正しながら、調整をしてゆきます。
噛み合わせを仕上げる
理想的な顎の位置と、体との関係が安定してきた後、すべての歯が噛み合うように矯正治療の仕上げを行います。
保定治療へ
理想的な3次元的顎の位置と噛み合わせが確立されるとリテーナー(保定治療に移ります)
経過をみて歪みを調整
保定後も、1回の矯正治療だけではすべての歪みが取りきれない場合があります。
その場合、ブラケットを除去後、様子を見て、何年か経った後、顎と体の変化を見ながら、
2回目の矯正を行う場合があります。(ケースによります)