- 2011.06.28
歯は全身を表す
お口の中を見ていると、様々なことが分かります。
特に全身の調子が悪い場合はいち早く歯に現れます。
昔から年を取ると、「目」、「歯」、「腰」といった順番に調子が悪くなると言われていますが、まさしくその通りだと思います。
自分もひどいストレスがあった時は、めったに虫歯が進行したことがなかったのに、急に痛みもなく大きな虫歯が出来ていました。
歯が悪くなれば、当然咬み合わせが悪くなるので、「腰」にも来るのだと思います。
そういった意味で、歯は昔から皆さんの悩みの種だったのでしょう。
入れ歯では、「家一軒分お金をかけたが、治らなかった」なんて話はよく聞きます。
とにかく入れ歯の治療は難しいのでそんなこともあるでしょう。
入れ歯でなくて、インプラントならもしかしてうまくかめるかも?なんて期待をしてしまうのも、入れ歯で悩む人が多いからでしょう。
とにかく、早くから入れ歯になってしまう人は、全身の状態もあまりよくありません。
糖尿病などがあると歯は比較的早く失ってしまいますし、寝不足や、異常なストレスがあることも歯にとっては大敵です。
医院にいらっしゃる患者さんには、生活態度を改善してほしいとお話しますが、みんながみんな改善してくれるわけではないので、歯を治しても、全身が良くならないとまた治療が必要になってしまいます。
ストレスはとにかくかみしめを生んでしまうので、知らない間に歯に「ひび」が次々と入ってしまいます。寝不足も同じく非常なストレスを生むので、同じようにかみしめしてしまうので、良いことはありません。
日本もこれから、高齢化が進み、ますます医療費がかかって、財政難になってくるでしょうから、健康保険の費用も今のまま垂れ流しに際限なくかかかっていては国自体が破産する事が避けられなくなってくると思います。
国に歳出削減を求めるのも一つの方法ですが、個人個人が自覚を持って、将来の健康保険にかかる費用を抑えるためにも健康に関心を持つのが、実は一番の財政再建の近道のような気がします。
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