- 2019.11.20
根の治療の基本とは?
根の治療の基礎知識
根の治療を受ける前に最低限の知識を持ってください。
根の治療について最低限知っておくこと
1、神経を取るのは最終手段。
2、根の中を洗うのが根管治療
3、溜まったストレスを開放し、ストレスをためない
4、CTスキャンで細部確認
5、根の治療でマイクロは必須
6、手術(歯根端切除術)は最終手段
1、神経を取るのは最終手段
日本では神経を安易にとられることで問題が大きくなっています。
虫歯の治療が確実に行われ、神経を取らずに済むのが根の治療で悩まないための最大の自己防衛です。そのためにも「ラバーダム防湿」を必ず使ってくれる歯科医院を選びましょう。
アメリカのデータでは、神経を抜く治療(抜髄)の際、マイクロを用いて、ラバーダムをかけて治療を行うと、98%程度の良好な経過をたどります。しかし、日本では多くは経過不良で再治療となっています。これは抜髄の際、感染対策(ラバーダム)もせず「根の中に感染物質を押しんで感染を拡大し」、その結果「再治療も非常に難しくなって」経過が悪いのです。
2、根管治療は洗浄がすべて
根の中はとても狭く、神経の死骸や細菌で汚れています。マイクロで確認しながら完全に汚れがなくなるまで根気強く洗浄するのが根の治療の基本なのです。
3、溜まったストレスを開放し、ストレスをためない
根の治療は歯が悪化した状態の中でも最終段階、あらゆるストレスが溜まってなってしまった最終の状態なのです。根の病気は洗って、開放して中のエネルギーを完全に抜いてあげなければ、治ったという実感がなかなか得られないものです。
根の治療で「よくなると無理をする人がいらっしゃいます」が、最後は抜歯になるか、運が悪いと「体中に菌が回って敗血症*1」になり「死に至るほど恐ろしい疾患」なのです。
4、CTスキャンで細部確認
「CTスキャン」の登場によって根の治療が非常の行いやすくなりました。歯の根は「非常に複雑な形態をしている」ため、レントゲンのような2次元の写真では正確に治療を行うことが難しかったのですが、3次元画像になることで、「確実な根の治療が可能になった」のです。
同じCTでもこれだけ違う
根の治療に使うCT画像は最も精密な解像度が必要となります。「顎全体を診る解像度で根のCTを撮影」しても、意味が無いのです。
写真は、外注で撮影したCTと当医院で使用している同じ部位を比較したものですが見え方が全く違うのがわかります。
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