治療技術伝承の意外

  治療技術伝承の意外

お役立ちコラムCOLUMN

2011.05.26

治療技術伝承の意外

私も、講習会でいろいろな技術を教えてもらうことが好きで、かなりの数の講習会に出かけてゆきました。

多くはくだらない内容の講習会も多く、本当に役に立ったものは数えるほどしかありませんでした。

私は良い講習会に出かけてゆくと、必ずその技術を習得するまで頑張ります。
お金を払ったのだから当然のことでしょうし、その技術に賛同すれば、患者さんのためにと思えば、出来るだけ頑張ります。

ですから、講習会に参加した人はみな当然頑張って習得するまで努力していると思っていました。

しかし、講師の先生と仲良くなって見ると、意外に良い講習会の内容でも10%ぐらいの先生しかそのノウハウを生かし、技術を習得するまで到達していないとのことでした。(先生がおっしゃるには・・。)

理由としては、

その技術を生かせるような患者さんがいらっしゃらない。(高い技術にはそれなりの費用がかかるので、保険外になりますが、それを求めている患者さんが自分の医院にいない)

習得するまでの努力が続かない。

やってみる自信がない

等の理由です。

私の医院でも大学で30年以上も教鞭をとっていらっしゃった先生に抜歯をお願いしていますが、とても変わった方法で、難しい親知らずの抜歯も簡単に抜いてくださいます。

しかし、そんな大学病院に長く残っていらっしゃった先生も技術でも、意外にも伝承者がいないようです。

こんな例を知っていると、個人の技術の伝承は意外に難しいのかもしれません。

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