- 2012.06.22
陰に隠れた功労者たち
わたくしが今まで何人もの歯科衛生士や、歯科助手の方と働いて、知ったのですが、
「自分が受けた歯医者さんの治療で感銘を受け、関心を持って働こうと思った」
という人が少なからずいたということです。
医療や歯科医療では、一般の人たちが目につくのは、テレビに出てくる人だったり、本を書いている人たちだったりします。
本を書いたり、テレビにたびたび登場する先生は、残念ながら、金に執着し、患者さんを増やそうと企んでいる人がほとんどで(もちろんそうでない方もいるでしょうが)、あえて治療を受けるに値する場合があまりありません。
こう書いている私も、8年ほど前、本を出版しようと考えて、ほとんど完成まで行ったのですが、どうしてもうまくいかず、出版はされませんでした。
しかし、今考えるとそれは本当によかったと思っています。自分でも欲があったのではないかと振り返って考えてみるのです。
実際は、名もなく、必死に患者さんのことを考えて、治療を模索し、良心の呵責と闘いながら、現在の矛盾した制度の中、患者さんの意識とのギャップを埋めつつ、少しでも良い治療をしようと思って治療をしている先生が、少なからずいるのではないでしょうか?
残念ながら、技術面では日本はアメリカに大幅に遅れています。また、先生も患者さんも意識レベルが平均するとアメリカと比べて高いとは言えません。
これから、日本が成熟してゆくにつれ、歯のみならず、健康に関して、結果の修正でなく、原因の修正を行う方向へと行かねばなりません。そのためには、保険制度など、根本的な問題にメスを入れていかねばならないと思います。
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