機械、機器の選定

  機械、機器の選定

お役立ちコラムCOLUMN

2014.07.21

機械、機器の選定

歯科医療は非常に精密な機械、機器を使います。
したがって、それらを購入する際の選定には非常に神経を使います。

様々な業者が同じような機能を持ったものを販売しているのですが、値段も高価なものなので、本当に故障しないで、長く仕え、機能も最高である機器を買いたいものです。

私の場合は、何軒かの商社に評判を聞き、技術屋さん、場合によってはそのメーカーの人にまで修理の頻度や、機械の性能について聞いてから購入するようにしてきました。

人間とは案外正直なもので、自社製品でも他のメーカーに同じ機能でよい機器があると、そちらを薦めてくれます。勿論私が信頼している営業マンや技術屋さんは、わりと正直で自社メーカーのものでも修理が多いと教えてくれます。

そのような情報収集をした上で購入した器機、機械ですから、それらの道具には絶対の信頼があります。

歯科用のユニットに関していえば、日本製のユニットはまだ故障が多く、費用が非常にかかりますが、当院のエーデック(アメリカ製)のユニットは18年以上も使っているにもかかわらず、いまだに新品と勘違いしている患者さんがいるほど、きれいで、故障もほとんどありません。

ユニットの場合は、故障すると治療ができなくなってしまうので、故障が少ないという機能がきちんとしていることが非常に重要です。

エーデック本社の工場を2008年に見学しましたが、非常にゆとりある環境で精密に作られていました。また世界中に販売責任者がいて、歯科医の声をユニットの構造に生かしていました。

また治療に使う器具(ピンセットやミラーなど)はアメリカのヒューフレディー社のものを使っていますが、非常に使いやすく、医療用の強い消毒薬にも耐え、錆びたりしないで長持ちします。2014年に工場見学に行きましたが、100年以上前のプレス機から、コンピューター制御によるプレス機まで使い、質の高い器具を製作していました。

刃が付いているものは、30年以上のベテランが研ぎの作業をしていました。歯科の器具は非常に緻密なので、かなりの職人技が必要ではないかと感じました。

歯の治療は人間が行う作業ですが、それには非常に緻密な作業があり、それに使う道具で治療結果さえ変わってしまう気がするのです。

私は、より良い機械、器具を使って、より良い治療を実践してくれる歯科の先生が増えてくれれば本当に良いと思っています。

恐らく日本のGDPも歯科治療が変わってくれば上昇するのではないかと思っているのです。

日本の歯科ほど杜撰な治療が横行している先進国は少ないと思っています。(これも保険制度と日本の教育制度に原因のほとんどがある)

歯科は全身の健康や、やる気と直結します、金銭的問題もあるとは思いますが、きちんとした治療が広がれば日本の将来も明るくなるのではないかと思っています。

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