- 2011.11.06
感染予防は歯科治療の基本
歯科は私のホームページで何度も書かれているとおり、実は感染に対して非常にシビアな治療です。
そもそも、感染予防は歯科治療の基本中の基本であり、数学で言えば、足し算、引き算、日本語で言えば「いろは」の「い」に当たるものです。
残念ながら、ネットでどんなに歯科医院を調べても、これができていない歯科医院しか見つかりません。見つけられたとしても非常に数が少ないのが現状です。
それでありながら、インプラントや、高度な根の治療をやっているのですから、こっけいにすら見えるのです。
さしづめ、足し算ができないのに、いきなり微分方程式を解こうとしていたり、「あいうえお」もわからないのに小説を書いているといったところでしょうか?
歯科で最も進んでいるのはアメリカですが、日本のようなおかしなことは絶対しません。
感染予防が治療の基本であることは患者さんでも知っているからです。もちろん衛生局も厳しく取り締まっています。
どんな治療をしていても、全ての医院は感染予防は基本的なレベルで保たれています。
ですから、ある程度の費用がかかる仕組みになっています。
つまり、感染の危険性があることを安いから仕方がないと言って手を抜いたりしないということです。
そもそも日本のような衛生状態では、指導がきて即刻業務停止でしょう。
例えば、根管治療についていえば、感染がもっとも危険な要素なので、歯科医はそれを恐れます。そのためにラバーダムをしているのです。
しかし、専門医で10万以上の高額の治療費をつけている先生でも、細菌まみれの水が出るユニットで、水を出しながら歯を削ったり、根の中の異物を取り除いたりしています。本当に不思議です。
よく、「根の消毒にはどんな薬を使う?」何てこともこだわっている先生がいるようですが、まず、細菌まみれの水が出ないようするのが先ではないでしょうか?
感染予防が歯科治療できちんとされるにはまだ10年以上かかるでしょう。
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