感染予防は誰のため?

  感染予防は誰のため?

お役立ちコラムCOLUMN

2013.09.14

感染予防は誰のため?

私が初めて感染予防を徹底し、お金をいただくようになったとき、当時のオーナーは、「サラリーマンの昼食代より高い費用をいただいて、一体患者さんがいらっしゃるだろうか?」

と言って反対をしました。

しかし、医療人の立場からして、昼食代と医療を混合して考えることはおかしな話ですし、そもそも感染予防は治療を行う上で絶対必要なもの、それをないがしろにして、治療自体考えられないのです。

結局私の場合は、感染予防で費用をいただくことを押し通しましたが、それができない先生もたくさんいらっしゃると思います。

多くの歯科医院でいまだ日本では、感染予防対策が十分とは言えません。
というかほとんどの歯科医院でできていないというのが現状でしょう。

それは保険制度の問題、歯学部での教育レベルの低さが複合し、さらに患者さんの意識レベルの低さと相まって、早々簡単に克服できるとは思えません。

アメリカでは一番初めに感染予防の方法論が教育され、そのあと、治療法が教育されるシステムになっており、このシステムは30年以上も前から行われているようです。

単に感染予防に限っても日本の歯科は30年以上もアメリカと水を分けられているわけです。

我々が感染予防はあくまでもお金がほしくて行っているのではなく、患者さんのために行っているということを理解してほしいのです。

逆に言うと感染予防のない治療など治療とは言えないのです。

適切な感染予防には、ディスポーザブル品のコストだけでなく、莫大な手間がかけられていることを患者さんにも知っていただきたいのです。

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