- 2012.08.08
安らかに死ねない現代
昔よくテレビで、自宅の病気に、往診に来た先生が、脈をとりながら、「○時○分、ご臨終です」と言って手を合わせ、顔に布がかけられる。といったシーンを結構見かけていました。
しかし、今はどうでしょう、普通に自然死で家で死ぬと警察が現場検証に来るという、なんだか変な世の中になってきました。
いくら世の中が変わっても、自然死が普通に受け止められないのはいささか異常といえます。
それは、一般の人も感じているようで、死ぬ間際の、自宅療養ができないときの入院は致し方ないでしょうが、自宅で安らかに死にたい人は多いようです。
できれば最後まで自力で生活できて、力尽きて死んでゆくのが理想ですが、いろいろな不自然な延命法や、若返り法があって、どうも自然な死をできる人が今や少なくなっているのではないでしょうか?
ではどうすれば、自然死に近い状態で死ねるのでしょうか?
やはり、不自然な生活をしない。(早寝早起き、日の出とともに起き、日の入りとともに寝る)
口の中に入れるものには気を付ける。
生活の中で、余計な不安や、度を越した欲を持たない。
というのが重要ではないでしょうか?
睡眠不足や、食べ物の質が悪いと健康の質が著しく下がることを患者さんで確認しています。
また余計な不安は、ストレスを生み、首や肩そして全身にコリを生じて、健康の質を下げます。
度を越した欲を持つ人は一見若々しく見えますが、体の中はボロボロといった人が多いようです。
いずれにしても今の高度に発達した現代社会でも、いかに自然に生きるかが重要だと思うのです。
それを守って、眠るように死に、死ぬ間際によい死に方ができたとほくそえみたいです。
そんな大いなる実験をしています。
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