歯科におけるスーパージーピーとは?

  歯科におけるスーパージーピーとは?

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2012.04.02

歯科におけるスーパージーピーとは?

スーパージーピー

この言葉はかなり聞きなれないと思います。
私もこの言葉を聞いたときはいったい何を意味しているのかさっぱり分かりませんでした。

スーパージーピーとは、GP(General Plactitioner=開業医)でスーパー(あらゆる科をまたいで治療ができる)先生のことを言います。

歯科でいうと、歯周病、根管治療、口腔外科治療、修復治療、補綴、義歯治療、矯正治療などのあらゆる治療ができることを指します。

昔からアメリカではそうでしたが、歯科治療は各々専門分野に分かれて治療を行っていました。
日本では、多くは開業医がほとんどの治療をこなしてきましたが、残念ながら、アメリカのレベルと比べると、かなり遅れている感は否定できませんでした。

これは日本の保険制度の評価が低すぎることと同時に、歯科教育のレベルがまだまだ低く、治療に対する技術の教育が不十分のみならず、満足な感染予防対策の教育すらされていないという事実があるからです。

アメリカでは、専門医はさすがにかなりの技術を教育されるために、それなりに高い技術を持っています。

ところが、この専門教育が、医療と同じように様々な問題を起こしてしまいました。
歯はすべての問題点や原因が絡み合って現在の症状が起こっています。ですからたった一つの科を専門でできても、原因をとり除いたとは言えず、同じ疾患を繰り返すからです。

たとえば、簡単な例で、虫歯ができたとします。
この虫歯はきちんと治してあげればその場所の虫歯は治り、歯は正常に機能してまたかめるようになります。専門医が治療すれば、何十年も持つでしょう。

しかし、そもそもなぜ虫歯になったのでしょう?

歯磨きが悪かった場合は、歯磨きをきちんとすればもう大丈夫でしょう。

しかし、歯を磨いているのに虫歯になる人が現代人にはたくさんいます。

この場合はストレスによる歯ぎしりが、歯に過大な力をかけ、歯にクラック(ヒビ)を作り、そこには応力ももともとかかっているので、細菌が入りやすくなって虫歯になるのです。

単にストレスだけの問題であれば、生活習慣を変えたり、職場での自分の頑張り具合などをもっと減らすなどで解決できますが、多くの場合は、かみ合わせにも問題が起こっています。

このようにストレスを受けやすい人は、首から上の筋肉が緊張しやすかったり、性格が几帳面だったりするので、顎を強く引く癖が起こりやすく、それは幼少期から実はあったりするのです。

ですから、そういった人の場合ほとんどが、かみ合わせが低かったり、顎が奥に入っていたりします。

そうなると単に虫歯を直したから大丈夫とは言えなくなり、矯正や補綴などの、ほかのすべての治療ができる(といっても実際は診断ができる)能力が必要となります。

しかし、かみ合わせに関する詳しい知識がない人には、そこまでの考えに至ることはなかなかできないでしょうし、矯正の歯を動かすことだけしか考えない先生もやはり難しいでしょう。

そういった意味で、スーパージーピーは今後何人もいてくれる必要があるのです。

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