- 2015.05.26
フィリング(充填)とオペレティブデンティストリー(咬合を含めた治療)の違いとは?
日本で虫歯の治療というと、多くの先生が「フィリング」呼んでいます。
フィリングとは、単に虫歯を部分を削り取り、その穴に材料を詰めるだけのことを示している様に私には思えます。
ともすれば、無くなった部分に充填するという考え方から「奥歯を芸術的に色合わせする」といった、本来の歯の治療を理解していない治療が行われたります。
歯の治療では、単に欠損した部分に材料を充填するだけでなく、機能を取戻し、できるだけ長い合いが機能を維持してくれる材料を充填する必要があるわけです。
私が教えてもらった、アメリカ式のオペレティブデンティストリー(治療)(アメリカに行って教わったわけではありませんが)はそれとは全く違っていました。歯の治療というのは一体どういうものかということから考え、何が原因でそのような虫歯になったのか?虫歯はどのように削るか、そしてかみ合わせの面どのように修正するのかで、「歯の寿命だけでなく、かみ合わせ全体を左右する重要な治療である」という考え方です。
そもそも奥歯の見た目を云々といったことは全く考えません。そもそもオペレティブデンティストリーとは健康の回復を含めた非常に重要な責任を与えられている治療なのです。
私が虫歯を治療するときは必ず、かみ合わせとの噛み合わせの面の状態を確認します。そしていかに破壊されてしまった歯と、かみ合わせを整えるかを考えながら治療を行います。
時にはわざとかみ合わせを高く変化させたりします。
また歯をただ削ればよいというわけではありません。できるだけ詰め物と歯の境界は清掃がしやすくし、なめらかなラインで仕上げなければ、適合の良い詰め物がを入れることができません。
本来の歯科では、オペレイティブデンティストリーこそが治療であり、フィリングは治療とは呼ばないのです。
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