入れ歯、なぜ合わない

  入れ歯、なぜ合わない

お役立ちコラムCOLUMN

2010.04.08

入れ歯、なぜ合わない

入れ歯が合わない、噛むと痛い、ゴマやイチゴの粒が入って痛くて食べれない。
よく聞く入れ歯の苦情です。

また大きくて、頬に挟まったものがとれない、食べていると入れ歯が浮いてくる。
なども入れ歯の多くある苦情です。

これらは必ず原因があります。

小さな粒が入ってしまうのはほとんどがかみ合わせがあっていない証拠です。かみ合わせが合わないと食べるごとに入れ歯が浮くので、どうしても中に小さなものが入り込んでしまいます。

かみ合わせをうまくやるには、どうしてもモノライン(0度臼歯)で入れ歯を作成する必要があります。入れ歯自体はかみ合わせに遊びを持たせるのが鉄則です。総入れ歯になっている人はほぼ100%顎関節症になっているので、かみ合わせにも遊びが必要なのです。

運転を何年もしていない人が急に遊びの全くないF1用のハンドルで運転できるでしょうか?
入れ歯も同じです。顎の位置が正確に定まりにくくなっている人に鋭い突起のある人口歯を使うと遊びがない車を運転しているのと一緒です。
まずうまくいかないといってもよいでしょう。

頬に挟まったものがとれないのは入れ歯がでかすぎるからです。でかい入れ歯は浮き上がったり、発音がしにくかったり、さまざまな問題が起こります。
ほとんどの先生が入れ歯をでかくして外れにくくしようとしますが、入れ歯がでかいことは百害あって一利なしです。

私は入れ歯は小さいに越したことはないと考えますし、極限に近いまで薄く削ります。それは違和感をなくすためです。ですから装着感も非常によく、患者さんの中には入れ歯を探していたら口の中に入っていたといった笑い話をする人もいるくらいです。

しかし、入れ歯を薄くすることは割れるリスクがあるので、かなり強度のあるプラスチックが必要ですが、どうも日本製のものは強度がなく、ドイツ製のものになってしまいます。

入れ歯もよいものを作るにはそれなりに材料も選ぶ必要があるのです。

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