- 2010.01.10
本当に矯正治療が必要な歯並びとは?
近年矯正治療は非常にはやっています。
いろいろな人が、さまざまな理由で矯正治療をしていますし、コンプレックスから治したいという人も少なくありません。
ここで私が考える本当に矯正治療が必要な患者さんについて書いてゆこうと思います。
皆さんの大部分の人が勘違いしていると思います。
矯正治療を始める人でどのような場合が、本当に矯正治療が必要なのか?考えたことがあるでしょうか?
実は私が矯正治療を数多く手がけてゆくうちに気づいたことがあります。
それは、見た目と矯正治療の必要性とは何の相関関係もないということです。
たとえば、親御さんがもっとも気にするⅢ級(すなわち受け口のこと)の場合です。
この場合多くのお母さんは治療をすべきと考えるのですが、実際は噛みあわせが相当悪くない限り、肉体的問題を起こすことは少ないのです。
スポーツ選手などを見ていただくとよくわかるのですが、松井、イチロー、中村俊介、などほとんどの一流スポーツ選手がなぜか、Ⅲ級(受け口)に近い噛み合せをしています。
私もはじめは偶然ではないかと思ったのですが、意外にⅢ級の人には卓越した能力を持った人が多いのです。
これは何故か?私は随分考えました。しかし私の医院にいらっしゃって、矯正治療をしなければならない患者さんの多くが、Ⅱ級(上が出っ歯)の患者さんです。
つまり、上が出っ歯(Ⅱ級)の人は、肉体的問題を引き起こしやすいのです。
Ⅱ級の人は、多くが顎が引っ込まされた人が多く、また傾向として、パソコンなどの頭を使いすぎる仕事の人や、激しい受験勉強を乗り越えてきた人に多い傾向があるような気がします。
私が治療して感じることは、頭を過度に使っていると、首の緊張が強くなり、顎が後ろに押し込まれる傾向があります。
それによって、呼吸がしにくくなったり、噛みしめがひどくなったりして、顎関節症がひどくなるのです。
ですから、顎が後ろに引っ込んでいる傾向の人は私は絶対に矯正治療をすることが望ましいと思うのです。
また乱杭歯の人も必ず治療が必要というわけではありません。
しかし、左右的に歯の重なり具合が違っていたり、上と下で歯の重なり具合が違うと、肉体的に大きな問題を引き起こす可能性が高いです。
自分の歯並びをこのような目で総点検してみるとよいでしょう。
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