診断、治療計画について

  診断、治療計画について

お役立ちコラムCOLUMN

2015.06.19

診断、治療計画について

初級編のページへようこそ
「ここでは当医院に通院される患者様に、当医院で行われている治療は実際どうなっているの?」
「また自分に今起こっていることは一体何なの?」
「治療中不安になることについてどうすればよいの?」
といった疑問に関して、通院初心者から、上級者にかけてわかりやすく説明してゆきます。
ここでは、まず通院を初めて間もない方の疑問、不安にお答えいたします。
①診断、治療計画編
1、初診の時、顎や首、肩などをもんだり、刺激したりしているのは何のためですか?
2、初診の際に、診断でかみ合わせを取ったり、耳に装置を入れられたり、ものを噛まされたりしていますが一体何をしているのでしょうか?
3、治療計画にステップで分けられているのは何故ですか?
4、治療計画をすべて行うと、治療後にどのようになるのでしょうか?

回答
1、噛み合わせに問題がある人の場合、顎だけでなく、首や肩、場合によっては体全体に歪が広がってしまっていることがあります。
体の歪と歯のかみ合わせとは非常に相関関係が強く、診断時に正しいかみ合わせをつかむためにも、顎や首、肩の筋肉の緊張を取り除いておかねばなりません。
そのために、初診の時は体中の筋肉のコリやゆがみの状態をチェックするのです。
また初診の時に、今のつらさを取るためにも、歪みの原因となっているコリを取り除くためでもあります。
当医院では、初診のこの診断とコリを取ることで、治療がうまくいくかの判定も兼ねております。
次のアポイント時に初診の後で、体が楽になったと感じない患者さんの場合は、治療をしても効果が出る可能性がきわめて低いので、治療は敢えておすすめしておりません。
顎関節症を訴える患者さんの中には、自ら体調が悪いと主張し、周りから注目してもらいたいという願望で不調を訴えたり、精神的な問題が原因のほとんどで、歯の治療をしてもで治る見込みのない方も少なくないからです。
2、当医院では、噛み合わせの診断をするには半調節性咬合器というものを用います。
当医院に訪れる殆どの患者さんが、かみ合わせに左右的な狂いがあったり、奥歯の高さが低かったりするので、正しいかみ合わせを診断するために、顎関節と上の顎の位置関係を正確に記録し、咬合器で再現する必要があります。それができるのは半調節咬合器(上下の顎と顎関節の位置関係や、顎の運動を通常の咬合器より正確に再現できる咬合器)以上の咬合器が必要となります。
その際顔弓(フェイスボウ)と言って、顎関節と、上の歯の位置関係を記録する装置を使います。
その装置で記録を行うので一般的な矯正歯科医院とは違うかみ合わせの採得方法と診断方法を行っているからです。(フェイスボウを用いたかみ合わせの採得は、咬合治療や全顎的な治療を行う医院ではごく標準的な方法です)
下写真参照(写真はフェイスボウト使って模型を半調節性咬合器でマウントしたものです)
この咬合器を使うことで一体何がわかるのでしょうか?
この咬合器を用いると、普通ではわからない、顎の水平的な傾きや、上下の歯の高さの異常などがわかります。
3、治療計画には意味がありますし、治療する順番も決まりがあります。
通常は、お口の中を4つのブロックに分けて治療計画を立てます。
これは一回の麻酔でおおむね片顎の半分の部分に麻酔をかけることが可能だからです。
しかし、虫歯の本数が多い場合は、さらにブロックを分け、前歯は別に治療を行うことがあります。
また親知らずは別にご予約をおとり頂き、埋まり方がひどい場合は一本ずつ抜歯をさせて頂いております。
4、治療後に歯だけではなく、全身の健康状態の改善が得られます。
当医院では、歯のみならず、全身の健康状態の改善も目的の一つと位置付けております。
かみ合わせを治療することによって、頸椎の形状や脳脊髄液の循環の改善等が得られるため、体調が改善します。
ご本人が最も強く改善の感覚を感じられることと思います。
歯の状態があまり良くない方が多いですので、虫歯や根の治療を行うだけでもかなり体調がよくなったことを実感して頂けます。
しかし、歯の治療で改善される体調の改善は私がゴールとしている状態のおおむね20%~30%程度です。
それから矯正治療を行うとさらに70%k~80%の体調改善が得られますので、矯正や、かみ合わせの治療は是非うけて頂くべきだと思います。

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