- 2010.01.18
アメリカの歯科と日本の歯科
日本の歯科医療はアメリカと比較すると大幅に遅れています。
この事実は相当マニアックに歯科について勉強した私だから言えることです。ちょっとずれた先生は「日本のほうが進んでいることもある」、という人もいますが、明らかに勉強不足です。
なぜなら勉強すればするほど、アメリカ人の考えることはすごいと思うからです。
矯正治療や、ラバーダム防湿などを治療の道筋を築いたのはほとんどがアメリカだからです。
いろいろ調べてゆくと、本当に技術を持っている人はユダヤ人に行き着くことにも気がつきます。
やはり、技術職に関してはユダヤ人はすごいものがあると考えさせられてしまいます。
しかし日本人もなかなかすばらしいものを持っていますから、決して卑下しているわけではありません。
特に整体など日本独自の治療施術は、世界にも類を見ない技術を持っている人がいます。
この分野では気功といって中国人にもすごい人がたまにいます。
また、歯科に関しても指先の器用さにおいては日本人にかなう国民はあまりいません。
ですから、時に日本人の治療したものを見て、アメリカ人が「よくここまで治療をしましたね?」ということがあるのもうなずけます。
しかし彼らが感心しているのは、「これだけの安い治療費でよくここまでやるもんだ」といっている部分もあるので、その辺は差し引いて受け止めるべきでしょう。
皆さんもご存知のように、車でもカメラでも、ある程度の値段(車なら300万前後、カメラなら10万前後まで)であれば、日本にかなうものを作ることは難しいでしょう。
しかし、お金をいくら出してもいいといわれると、とたんにドイツ製やアメリカ製ができのよいもののリストとしてあがってきます。
私も歯科治療をしていて、道具にはかなりこだわっていますが、どうしても日本製で購入にいたるものは数えるほどしかありません。
そこそこ安いのですが(決して安くはない)、機能や構造、そして耐久性が、中途半端で使い物にならないからです。
その点ドイツ製は十分すぎるほどの耐久性と使用する際の工夫がなされています。
世界標準では、技術、材料はアメリカ、機械、器具はドイツ(歯科用ユニットはアメリカですが)、といったすみわけになっているのではないでしせいょうか?
いずれにしても技術が日本オリジンが最高ということは世界的見地から見たら絶対にありません。
これらも日本の歯科大学がどうしようもないほど腐っているからなのでこの構造が何とか変わらないのかといつも思っています。しかし、私が知っている20年間でもまったく変わることがなかったので、将来も変わることはないでしょう。
一番かわいそうなのはその治療を受ける患者さんなのではないでしょうか?
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