- 2011.11.14
矯正治療を経験すると
矯正治療を経験した人にはすぐにわかると思いますが、治療中にさまざまなことが起こる可能性があります。
私が経験したり、実際さまざまな患者さんで体験したことに以下のようなことがあります。
1、歯を動かすと、敏感な人ではおなかの調子がおかしくなる人がいる。
2、レべリングといって、歯並びの矯正の初期から中期の間で、片方の手に痺れが出たり、手首が痛くなったりする。
3、治療途中で、吹き出物が出たり、治ったりする。
4、背中や、腰に違和感が出る
5、目の奥が痛くなったり治ったりする。
以上挙げたものは、注意深く患者さんを観察していれば、多く認められる症状です。
残念ながら、多くの先生は、それが歯が原因とも思わないし、また患者さんもそんな影響があるとは考えないために気がついていません。
しかし、その原因を考えれば、ほとんどは納得ができるものです。
歯の移動は単純に歯が移動するだけではすみません。多くの場合が顎の位置に変化を起こしてしまいます。
顎の位置が左右的に、あるいは前後的にあまり変化させずに治療ができれば、ほとんどの場合問題は出ません。
しかし、歯がガチャガチャしていたり、左右の顎の高さがずれていたりすると、必ず顎の位置がずれてきます。
このずれによって、顎の位置が狂い、それが微妙な顎周囲の筋肉に影響を与え、場合によっては最も重要な頚椎1,2番、などの位置をずらしたりしてしまいます。
これによって、自律神経が刺激されたり、脳脊髄液の流れに変化が起きたりすることによって、歯とは一見関係のなさそうな症状が出てしまうのです。
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