- 2010.04.01
- マネジメント
材料、機器の値段は意味がある
当医院で使用している材料はどれも購入原価は高く、品質は最高のものばかりです。
実ははじめはこのようなものばかりではありませんでした、例えばナイトガードの材料などは昔はずいぶんとチープな材料を使っていました。しかし今はドイツ製の物しか使いません。
実際に使って見ると、高い材料のほうがはるかに長持ちしますし、高い精度のものを作成できるからです。
でも原価はどうでしょうか?
はっきり言って原価で言えば3倍以上します。しかしあくまでも原価です。私たちの仕事は高度な付加価値をつけた仕事ですから、ほとんどが手間賃です。ですから原価が高くなってもよりよい治療が提供できるのであれば、原価はあまり大きな意味はもちません。
実は、いろいろな人に何度も「よい材料を使いすぎている、そこまでよい材料を使う必要は無いのでは?」
と何度も言われました。
しかし、私自身が実際使ってみて違いが明らかにわかるのですから、それをわざわざ安くて、品質の落ちる材料に変える気がしませんでした。
おかげさまで、その材料の品質の違いがわかる患者さんには好評ですし、それがわかってくださる患者さんは、治療費を高いという人はほとんどいません。むしろよい材料を使ってくれといってくださいます。
例えば歯に詰めるゴールド、これがなかなか品質で大きく違ってきます。
金属は、溶かす前をバージンメタルとい言いますが、これを詰め物を作るために、一度熱して溶かすと、悪い金属はどんどん合金成分が分離して、ボソボソになってしまい、最後は詰め物として使えなくなってしまいます。
ですから、金合金でも必ずバージンメタルを一定量混ぜながら鋳造を行うのですが、それでも品質の低い金属は、そのうち、使えないほど合金が分離してしまいます。
しかし当医院で使っている金合金は品質が高く、合金がだめになってしまうことが今まで一度もありません、これには当医院にきた技工士も驚いていました。
もちろん鋳造をする機械も質の高いものを使っているせいもあります。
いずれにしても、よい材料、よい器械を使うことが実は初期投資がかかっても、トータルで節約になるのではとつくづく感じています。
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