歯科の麻酔について

  歯科の麻酔について

院長ブログBLOG

2019.08.13
口腔外科

歯科の麻酔について

歯科の麻酔は実は非常に重要です。

外科医は一般的には麻酔医が管理してくれますが、歯科ではほとんどの場合、術者が麻酔を行わなければなりません。

歯科の麻酔で注意すべき点がたくさんあるのでここに書いてみました。

下の歯の治療では麻酔が効きにくい・・歯は、骨の真ん中から神経や血液の供給を受けています、ですから実は非常に麻酔が効きにくい構造となっています。
特に下の歯は下顎骨と言って非常に硬い皮質骨という骨に覆われた真ん中の部分の歯の神経に麻酔を到達させなければなりません。

通常、浸潤麻酔という方法で麻酔を行いますが、この麻酔は骨の表面から徐々に歯の根に向かって麻酔薬を浸透させてゆかねばならないため、深い虫歯や、神経の痛みがある歯の歯髄を取り除かねばならないときは、十分深く麻酔が効きません。

その為当医院では伝達麻酔を積極的に行っております。
伝達麻酔とは、下顎の痛覚を司る三叉神経の枝である下顎神経をすべて麻痺させることによって片側半分を完全に麻痺させる方法です。これが非常に有効です。

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