- 2010.05.16
- 咬合治療
ナイトガードの効果
顎関節症にナイトガードなどが用いられることはよく言われます。
しかし、ほとんどの場合、その効果がまちまちで、お金を払ってまで作るべきか悩む人も多いようです。
私も昔作成していたころは考え方が十分でなく、うまくいかないことも人によってありましたので、なぜうまく行く人と、そうでない人がいるのかよくわからなかったのです。
しかし、2~3年ほど前から、なぜそのようなことが起こるのはわかるようになり、それにナイトガードの作成法を工夫を加えることによって、効果の程度は別として、ほぼ100%の効果が出せるようになったのです。
ただ問題は、患者さんのほとんどが苦しみから解放されると次の欲求が生まれるということです。
つまり、自分にとってベストの噛み合わせにすると相当体調がよくなるのではないか?
と思ってしまうのです。確かに矯正治療まで行えばそれも決して不可能ではないのですが、歯に対する要求が高まるのはうれしい反面、私に試練を与えることでもあります。
ある患者さんは、腰痛と首の痛み、そして肩こりが治ると、「左足の膝に水がたまるのを何とかしてほしい・・。」
といった「この人歯医者に来ているのですよね???」と思わず言ってしまいたくなるようなことを言うようになりました。
またある人は「首の痛みが消えるまで歯医者には通い続けます・・。」といっていた患者さん。
お望みどうり、首の痛みが噛み合わせの治療で治ってきたので「ではそろそろ矯正も終わらせましょうか?」
とこちらが言うと、「いいえ、まだ終わりたくないです」
といっていました。
まだ何か期待しているようです。
私も長い間顎関節症の治療を行ってきたので、噛み合せを治すことによって、体がどのように治ってくるのかおおむねわかってきました、ここで詳しくは書きませんが、背中の後ろや、首の付け根の痛みは最後に治ってくるという事実です。
これには自分の歯の矯正の過程でわかってきたので自信を持って断言できます。
この領域まで治療法がわかると、噛み合せと体とは関係がないといっている歯医者を見るとむしろ同情さえ感じます。
こんな面白い領域の治療を自ら放棄しているのですから。
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