- 2010.06.08
- マネジメント
歯科医療の進化
歯科医療も以前と比べるとかなり変わってきた気がします。
私がラバーダムを常に使って治療を始めた頃、今から15年近く昔のことになりますが、当時ラバーダムを歯の治療に使う人はほとんどいませんでした、唯一子供の虫歯の治療と、根の治療を専門に行う先生ぐらいでした。
最近では多くはありませんがラバーダムを恒常的に使って治療をする先生も増えてきました。
また歯科用の顕微鏡を私が取り入れた頃ちょうど今から6年ほど前になりますが、顕微鏡を取り入れている先生は、東京都でも各区で1医院ぐらいしかありませんでしたが、今は多くの先生が取り入れるようになって来ました。
このようによい治療は常に一般化していきますので、常に最新の技術を取り入れていかなければ歯科医院としては勝負はできません。
しかしこれらの治療も、需要と供給から成り立っているため、ある治療技術以上のものを提供しても、需要が無ければ意味がないでしょう。
ただ、今私が興味を持っている全身とかみ合わせとの関係は、非常に需要が増えているものだと感じています。
そもそも私がこの分野に特に興味を持って治療技術を磨いてきた理由も、そのような症状で悩む患者さんが最近特に多いと感じ、更に実際に直面してきたからに他なりません。
需要なしの技術はありませんから、まさしく「必要は発明(発見)の母」といえるでしょう。
特にかみ合わせと全身との関係は、単純に道具を使えば何とかなるといった類のものではないので難しいのです。
「金属を取り除けば治る」とか、「特殊な咬合器と使えば治る」なんてことは絶対にありません。
常に左右のバランスと高さのバランス、そして筋肉の緊張と弛緩とがヤジロベエの様に関係しているので、非科学的といわれようとも、ある意味職人芸であることは間違いないでしょう。
しかし、その職人芸も細かく分析され、ノウハウとして蓄積すれば決して難しい職人芸ではなく、誰にでも理解できる方法論として理解されることが可能だと私は考えます。
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