- 2011.07.15
- マネジメント
触診しなくなった医師たち
最近お医者さんや、歯医者さんを観察すると、触診をしなくなった先生が非常に多くなった気がします。
私も以前、インフルエンザにかかった時某有名大学の付属病院にかかりました。
そこで担当の先生がやったことといえば、「いつから熱が出ました?」と聞くことと、私と目も合わすこともなく、「お薬を出しておきましたから・・。」と言うこと、の二つでした。
こんなドクターが巷に溢れていたら、治る患者も治らないでしょう。
昔は、おなかが痛いと訴えると、おなかの端から端まで押えて、痛みのある部分を検査し、硬さなどをチェックしてくれていましたし、熱がある時も、頭をまず触り、首を探り、様々な場所をチェックしてくれました。
私が歯科医をしていて思うのは、体を触ることによって、非常に多くの情報が得られるということです。
また痛みがある時はそこにちょっと手を当ててあげるだけでも痛みは和らぎますし、しこりを発見すればそこに異常があることはすぐにわかります。
特にリンパ節の情報や、筋肉のしこりの情報は重要です。
これが診断の大きな役に立つことがあります。
また意外かもしれませんが、抜歯の際も触診は非常に重要です。
レントゲンで見ても、埋まっている歯の位置がよくわからない場合などは、歯の位置を歯茎の上から知ることができます。
私が思うのはお医者さんの場合はもっと触診が役に立つのではないかと思います。
触診をしない整形外科医などは信用なりません。
血液検査やレントゲンだけでは判断できない事が分かるのが触診の素晴らしさです。
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