- 2019.08.01
- 歯科における感染予防
トイレの水より汚い歯医者の水
アメリカのADA(American Dental Association)は1980年代中ごろ、巷でうわさされていた「トイレの水より汚い歯医者の水」という問題を解決するよう、歯科業界に要請し、現在では、歯科用ユニットには洗浄システムが取り付けられ、歯科で使用する水はクリーンなものになっています。
しかし、感染予防のページで載せているように、日本で歯科用に使用されている水は、ほとんどが水道から直接取られた水です。
この水は塩素で消毒されているのですが、歯科用ユニット内の導水チューブは、非常に細く、常に水がたまっている状態であるために、3日も休診して放置すると水カビが付着してしまいます。
この水カビが、歯科治療における感染の最も危険な因子と言われており、いくら器具をきれいに滅菌しても、歯科で必ず使用する水がきちんと感染のコントロールがされていなければ、治療の経過は決してよくありません。
しかしながら、日本の歯科用ユニットで、このような問題に対応できるユニットは非常に少なく、実際は、非常に汚い環境での治療を余儀なくされている結果、患者さんの治療の予後が悪くなっているのです。
当医院では、根管治療や、抜歯などの外科治療で使用する水にもこだわり、酸性水を用いて、感染を防いでいます。
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