- 2014.08.13
- 物理的歯科治療
噛み合わせと精神、全身の疾患との関係とは?
当医院では、何年も前から、精神の状態と矯正治療との関わり合いを研究してきました。
私が矯正治療を行うと、ほとんどの人が、精神的に前向きになったり、心にゆとりが出てきます。
当医院に訪れる患者さんは、ほとんどが重症なので、暗い雰囲気だったり、怒りっぽかったり、愚痴っぽかったり、様々です。
しかし、かみ合わせが治ってくると、明るくなったり、将来に希望を持つようになったり、楽天的になってきたりします。
最初は「偶然かな?」と思ったりしていましたが、どうやら矯正治療によって顎や顔の骨格、そして頭の骨格が治ることによって、脳脊髄液の流れや、脳の機能が正常になることが原因ではないかと思うようになりました。
そして実際、CTスキャンを導入してからは、ますますそのことに確信を持つようになりました。
そしてかみ合わせは容易ならざる影響を体に及ぼしていることに気が付いたのです。
現代人は特に精神面を病みやすい環境にありますが、これは現代人にかみ合わせのずれている人が多いことと関係があると思うのです。
また、以前読んだことのある噛み合わせに関する本では、かみ合わせのズレはあらゆる疾患と関係すると書いてありました。
私が治療した経験では、生理痛はもちろん、血圧や、全身の倦怠感、自閉症から、全身のむくみ、頭痛、目の痛み、耳鳴りなど、ありとあらゆるいわゆる不定愁訴と呼ばれる疾患が矯正治療や噛み合わせの治療で治った経験があります。
初めて私が経験したのは、ひどくかみ合わせのずれた入れ歯をしていた、50代の男性の患者さんを治療した時です。
その患者さんは体調不良で会社を退職していたのですが、入れ歯が合わないということで、私が入れ歯を作成することになりました。ところが、いざ入れ歯を入れようとする1週間ほど前になって、今までの入れ歯が合わなくて入院したというのです。
入れ歯が合わないために食べ物が噛めず、お酒だけ飲んでいたら体調が悪くなったようです。もともと糖尿病などを持っていたために、一歩間違うと死んでしまうほど悪い状況になっていました。
幸い、私が入れ歯を調整しに行き、なんとか入れ歯を入れることができたのですが、入れ歯を入れると、体調は一気に改善し、糖尿病の数値も正常になったというのです。
始めは嘘ではないかお思いましたが、本人はいたって元気になり、山登りなどを楽しんでいるようです。
入れ歯は特にかみ合わせがずれやすい治療ですから注意が必要です。
多くの入れ歯はかみ合わせの取り方が間違っていたり、奥歯を低くして作ってしまったりしているので、難しく、それが故にインプラントを打とうとする人が多いのだと思います。
きちんとした入れ歯を作れば、噛めるし、体調も改善するのを知っていただきたいのです。
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