- 2016.01.14
- マネジメント
自分で治療を試すことでわかったこと
私どもが治療の成果を考える場合、どうしても本当に効果の出る治療であるかを確認する必要があります。
なぜなら顎関節症の治療はかみ合わせの状態を大幅に変化させ、全身にまで変化が現れるような治療をするので、場合によっては取り返しのつかないことになりかねないからです。
かみ合わせの変化によって人によっては呼吸が楽になったり、苦しくなったり、あるいは生理痛がよくなったり、ひどくなったり、また敏感な人では精神の状態(うつ状態など)にまで起こすことがあるからです。
おおむねほとんどの人は治療するにしたがって順調によくなってゆくのですが、人によってさまざまな好転反応と呼ばれる、一見治っていないのではないかと思ってしまうほどの一度体調が落ちるなどの反応が起こることがあるからです。
私自身も矯正治療を経験し、咬合の変化がさまざまな好転反応や精神面に対する影響があることを知りました。実際自分の咬みあわせが悪くなく、また自分が割と敏感な体質で無かったならこのようなことに気がつかなかったかもしれません。
正直自分で確信を持って自分の治療を行っていたのに、「これであっているの?」と不安に思うほどの好転反応があった記憶があります。
今の治療法になってかなりの年月がたち沢山の患者さんに治療をおこなっていろいろな好転反応や、変化があることが徐々にわかってきました。
そしてどの時期にどのような反応が起こるかというパターンもおおむねわかるようになってきました。
ほとんどの患者さんははじめ自分に起こっている変化がかみ合わせを操作していることで起こっていることに気がついていませんし、人によっては「何でこんなことが起こるの?」と動揺する方もいらっしゃいます。
しかし、かみあわせで知らず知らずに歪められてしまった体や顎、そして頭のバランスが変化するときは、まるで「生みの苦しみ」のようにかなりの浮き沈みの変化と苦しみがあることが多いのです。
今後はこのような変化が起きた場合、「どう対処すればよいのか」、また「どのくらいの期間それが続くのか?」についても患者さん専用ページで紹介したいと思います。
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