- 2016.04.02
- マネジメント
患者さんが歯科治療に求めるもの?
歯科医療が患者さん主体となって、サービスが向上してきて随分経ちました。
これも歯科医院が増え競争が激しくなった結果でもあります。
そして歯科に関してはさまざまな情報にあふれています。
一方で、マーケッティングの観点から、さまざまな患者さん誘導やツールが用いられるようになって来ました。しかしながら、情報の選別をしなければ、誤った治療に誘導される機会も非常に増加しているといえます。
私の医院で治療を受けられる患者さんをみていると、安易な患者さん誘導や先生の言うことを信じきって、お任せしてしまった結果大変な事態になっていることが少なくありません。
もちろんそのような目にあって初めて歯の治療の大変さと、きちんと歯科医を選ぶことが重要と気がつくきっかけが出来、歯も健康状態も取り戻せたのですから、まさしく「怪我の功名」ともいえるのかもしれません。
インターネットの検索をして、私自身が歯科医院を調べていても、今は非常に巧妙な情報戦略や、言葉だけはすばらしいが、中身が伴っていないホームページも沢山見受けられますし、私でも一見しただけでは中身がわかりません。そのような医院に限って、検索後もしきりにバナー広告で追いかけてきます。
一方で地道に御自分の治療スタイルをきちんと維持しながら地道に治療をされているページもあったりします。
しかし、多くの業者か、患者さんから聞いた話では、医院に入った雰囲気で勘のよい人はすぐ良い医院か悪い医院かはわかるということです。
私は初診の患者さんがいらして、果たして治療をすべきかどうかは、やはり相手を見て判断してから考えます。
安易な治療を求めている人に真剣な治療をしても無駄すし、お互いの時間とお金が無駄になります。また自分の状態、そして疾歯でおきていることの本当の原因を理解する気があるかないかも重要な点です。歯の治療が必要になるのは自分で気がついていないさまざまな原因があるのですから、それに気がつくことが治療を受ける上でも第一歩となるのです。
単に歯が悪いのではなく、自分の体質、そして環境によって起こっていることの理解が出来るかどうかも、治療の成否を決定してしまうほどの大きな要因なのです。
一方真剣に求めていらっしゃる患者さんには真剣に取り組みますが、それだけこちらには肉体的、精神的負担が重くのしかかります。
全力を出し切るためには、材料、器具、機器、そしてスタッフの全てがそろわなければ無理ですし、それを出来ないと自分もそして患者さんも後悔させることになるからです。
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