- 2017.03.22
- 全身と歯の関係
呼吸障害と歯科治療
最近NHKで「睡眠時無呼吸症候群の治療」といった内容で、医師がいろいろな説明をしてました。
呼吸障害が、虚血性心疾患や、脳血管障害のリスクを高めることは良く分かりましたが、治療法については少々に疑問が残る内容でした。つまり、完全な原因療法になっていないからです。
睡眠時無呼吸症候群に対する医療のアプローチは、4つしかありません。
1、シーパップ(強制的に鼻から息を吹き込む)・・圧を掛けるため、強くは何マスクを押し当てたまま睡眠をとる。
2、口蓋の切除・・・喉の隙間を作るために、口蓋を切除することがあるが、危険な手術であまりすすめられない。
3、やせる・・・肥満が原因の場合、体重が減ると自然に呼吸路は確保されるが、日本人の場合、肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群の比率は欧米人と比較して少ない。
4、睡眠用のマウスピースの作成・・顎を出した状態を維持するためのマウスピースを作成する
これらは、いずれも医科的なアプローチで、なおかつ姑息的なものだと私は考えます。一方、矯正治療などの歯科治療によって抜本的に改善ができるので、この疾患に関しては歯科治療が非常に有効だと思います。
実際私どもの医院では矯正治療や、奥歯のかぶせものを高くする等の方法で、ほとんどの睡眠時無呼吸は改善された実績があります。
しかしそれでも100%の状態にすることは難しいです。、残りの改善には、筋肉の緊張を取り除くことが必要です。
私どもでは、ヨガを取り入れたりして、筋肉の緊張をストレッチなどで積極的にとるなどしてもらうことで改善をはかっています。
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